物語欠片

物語欠片
ひびくられつをかんがえる。

2018/09/15
ばかみたいに素直な女の子がいました。皮肉を言う男がいました。
男「そんな戯れ言、ノートに書いて鍵を掛けておけ」
女の子「うん。そうする」

2018/08/20
「たくさんの星に囲まれ、私は幸せでした」
「星?」
「あなたたちのことです。ありがとう」
「私はなにもしていません」
「光ってくれたじゃないですか。私は遠くから見ていました。この寒い場所で、温かい景色を見ることが出来ました」
「私はなにもしていません。普通の生活をしていただけですよ」
「その普通の生活が!」
「はい」
「私には! たまらなく眩しかった。たくさん泣けました。ありがとう」
「そうですか」
「そうなんです。最後は笑顔でいさせてください」
「わかりました」
「おやすみなさい」
「おやすみなさい。願わくば、次はその窓の中に生まれますように」

2018/05/16
「焦がれる。が、もう受け入れられなくなっている。心が終わってしまった。なんて悲しいんだ。選択に間違いは無い。あるのは結果だけ。僕は選んだんだ。選んだんだ」

2020/12/08
天井を見ていた。穴が空いた。そこから落ちて来た、いろんな色の服をまとった女性達。名前はみんなアリスと言った。君の名前を付けた物語。

2020/12/06
「好きな色は?」
その心のない女性に聞きました。
「聞いてどうするの?」
「その色でお前を染めるんだよ」
「どういうこと?」
「それでお前を動かすんだよ」
心のない女性には、意味がわかりません。

2020/12/06
その心のない女性に言いました。
「理由が必要ならくれてやる。誕生日プレゼントだ」
「私、自分の誕生日、知らない」
「はあ? ここにいるってことはどこかの日で生まれてんだろ? じゃあその日、おめでとうってことで」

2020/12/06
お菓子の中に忍ばせて、甘いふりで、苦いものを許しましょう。 寒い夜、窓を開けておこう。世界が寂しくないように。

2020/12/06
大きな月が浮かんでいて、温かいスープ、森のざわめき、それがすべてで、眠ることすらない、とてもきれいな、お話です。